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今年度のアカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品。
本国カナダでは賞を総なめしたらしい。
まず、見終わって最初に思ったこと。
「どうしてこんな邦題にしてしまったんだろう」
たしかに原題の『双子』っていうのも、なんだかなぁ~なんだけれど。
邦題の言わんとするところは理解できるし、全く見当違いと言うわけでもない。
けれど、映画の本質はそんなところにはないように思うんだけどなぁ。
プールで突然放心状態に陥り、そのまま息を引き取ってしまった母親の遺言に則って、双子の姉弟が母親の過去に迫っていくが・・・
中東からカナダへの移民だった母親の、中東時代の壮絶すぎる過去は、思わず目を背けたくなる程に残酷。
そして母親の遺言である、『何処かにいる父と兄を探し出し、手紙を渡すこと』。
この、あまりにも残酷な仕打ち。
愛する我が子に課した人生最後の願いには、いったいどれだけの想いや苦悩が込められていたんだろう。
想像を絶する。
最後に・・・
1+1=2だからこそ美しい。
1+1=1では、やっぱり何かが足りないのだ。
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