第二章

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次に目を覚ました時、俺は草原に横たわっていた。 東郷「……ここはどこだ?俺はいったい何を……」 俺は今までの事を全て思い出した。 東郷「…そうだ。確か神流の鏡に触ろうとしたとき……。!十河達はどこだ!?」 俺は慌てて周りを見渡した。だが、俺以外誰も見当たらない。 東郷「…誰もいないのか」 俺は、とりあえずここがどこなのか調べる事にした。草原を抜け、森に入ると昼のはずなのに薄暗かった。森を詮索し始めて一時間がたった頃、水の流れている音が聞こえてきた。 東郷「…近くに川か泉があるのか?ちょうどいいや。飲み物を補給しておこう」 そう思い水の流れる音のする方に行くと、予想通り泉があった。…そう、泉があった所までは、予想通りだった。その泉では、水浴びをしている黒髪のロングヘアの女の人がいた。年は恐らく俺と同じくらいだろう。そして、予想外の事に固まっていた俺に気づいた。 ?「……………」 東郷「……………」 しばらく俺達は固まっていた。…ええっと、その間も見えているわけで、俺はそろそろ何かリアクションが欲しいな~と思っていると。 ?「キャーーーーーーーーーーーーッ」 悲鳴が森全体に響いた。 東郷「お、落ち着け。落ち着いて話しあおう」 ?「キャー!!変態!痴漢!こっちにこないで~!」 女性は俺に水をかけながら後ずさっている。そして、近くにあった岩に隠れた。
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