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?「おーい。一刀~、いるか~」
玄関の方から声が聞こえてくる。
東郷「ん?…誰だ?」
道場から出て玄関の方に行くと半袖の制服を着た男が二人居た。一人はがたいがよく、何らかのスポーツをしているのがわかる。もう一人は小柄で眼鏡をかけている。
?「おー、いたいた。…って、お前何でそんな格好してんだ?」
がたいのいい男が言った。
こいつは俺の同級生で名前は五十嵐亮太だ。
もう一人の小柄な方も俺の同級生で名前は十河一夏だ。二人とは小学校からの付き合いだ。
東郷「あぁ、朝稽古してんだよ。お前も知ってるだろ?」
俺がそう言うと
五十嵐「そうじゃなくて、今日学校なのに何でまだそんな格好してるのかって聞いてんだ」
東郷「…今夏休みだろ」
そう今は学生にとっては楽しい楽しい夏休みの真っ最中なのだ。だが…………
十河「…今日は登校日」
東郷「…………えっ?」
そう、夏休みには登校日があり学校に行かなければいけない日があるのだ。
東郷「………マジで?」
俺は冷や汗を流しながら嘘であって欲しいと思いつつ聞き返した。だが、現実は甘くはなかった。
五十嵐「マジで」
東郷「……………今、何時?」
十河「…7時50分」
東郷「………何時から始
まるんだっけ?」
五十嵐「8時20分」
え~っと、今から10分で準備して家を出てもここから学校まで走っても30分かかるから間に合わねーーーーーー。
東郷「やべぇ、どうしよう……」
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