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五十嵐・東郷「うぉっ!」
俺達は驚いて少し後ずさった。その間に十河は階段の方にいき下を見ていた。
東郷「…何か見えるか?」
俺はおそるおそる聞いてみた。
十河「…真っ暗」
俺達も近づいて下を見たが、階段は途中から闇の中だった。
東郷「…これは明かりがいるな」
五十嵐「おう。それならいいのがあるぞ。ちょっと待ってろ」
そう言うと五十嵐は部屋を出て行った。
東郷「…さて、明かりは五十嵐に任せるとして、他に必要な物はあるか?」
俺は十河に聞いてみた。
十河「…中がわからないから準備のしようがない」
と言われた。
東郷「そりゃ、そうだ」
などと話をしていたら、五十嵐が戻って来た。
東郷「ああ、俺達の荷物も持ってきてくれたのか」
五十嵐は俺達全員分の荷物を、持っいた。
五十嵐「ああ、ついでにな」
十河「…それで?」
五十嵐「ああ、わりぃ。今、出す」
そう言って自分の荷物から出したのは、一本のペンだった。
東郷「それって、ペンライト?」
五十嵐「そうそう」
十河「…何で持ってるの」
五十嵐「昨日買って、そのまま鞄に入れっぱなしだったから」
鞄に入れっぱなしって、お前…。
東郷「ま、まあとりあえず、行くか」
そして念のため荷物を全て持って、五十嵐を先頭に階段を降りていった。
東郷達が階段を降りた後、しばらくして人が2人現れた。
?「…ここまでは予定通りだ」
そのうちの1人がそう言った。全身を白マントとフードで覆っているので、姿形は、わからないが、声色からして女性だった。
?「…だが、あいつらが本当にそうなのか?」
こちらも同じような格好をしている。そしておそらく、男。
?「…そうだ」
?「…まあ、殺せれば何でもいいがな」
?「…では、我々も行くぞ」
そして現れた時と同様に突然姿を消した。
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