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この世は憎しみや悲しみに溢れているのだから――
ウォルはぼんやりと殺風景な景色を眺めていた。
この世は今、何を求めているのかを考えながら
そんな中、おもいっきり力をこめた平手がウォルの肩を襲う。
「仕事だよっ!ちゃんとしてよ!!」
小柄ながらも大きな声を出す少女の名はファルノ・ルベネスク。
彼女は短く、淡い赤色の髪を揺らせば、
ウォルに説教を始めた。
ウォルはファルノの平手がそうとう痛かったのか叩かれた肩をおさえながらファルノの説教を無視すれば、
のんきにコーンスープをすする。
「あぁ、コーンスープうまい♪」
ウォルのそののんきな姿にファルノは知らぬ間に右手に拳をつくっていた。
「めんどくさい。帰りたい。ベッドが恋しい。」
さらに、もう一人の少年が口を開いた。
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