第四十四話

8/48
前へ
/483ページ
次へ
車は八人乗りのレンタカーのワゴン車、四台と乗用車一台。 一馬はいつものメンバーとではなく、紫姫の運転するワゴン車に光騎と恭一と翔と泉とエースと乗っていた。 翔とエースはいつものメンバーだが。 「今日はどこに行くんだ?姉ちゃん!!」 「なんだよく聞かないで着いてきたのかお前」 紫姫はハンドルを片手で器用に操作しながら、助手席で話しかける光騎に返す。 「……なんでもりぞおと地ってやつらしいぞ。梅石りぞおとあいらんどってとこみたいだ」 翔がその後ろから光騎にそう説明する。 「りぞおとあいらんど……ネェ」 「わかってないだろお前」 納得するふりをする光騎に紫姫は呆れる。 「あ、大丈夫ですよ。俺も全然分かってませんから!! 遊園地と海とプールと心霊スポットがあるってことぐらいしか!!」 「結構分かってるじゃないか……」 翔には違う意味で呆れる紫姫だった。 ガタッーー!
/483ページ

最初のコメントを投稿しよう!

78人が本棚に入れています
本棚に追加