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「……ホント?!今度のお祭りはもっと楽しくなりそうね!!
あ、今度はどこに行くんだっけ?」
イルミナの無表情だが、嬉しそうな問いにはダンゾウが答えた。
「日本よーー」
祭男ーーそれが彼のもうひとつの呼び名だった。
「……参ったな……」
蘭子は半ば途方に暮れていた。自分にしてはしくじった……それが今の彼女の正直な気持ち。
“j”に潜入するためにアジト付近まで蘭子はやって来ていた。予定では、既に1200人ほどの“法務執行人”がアジトの進行を上手く進めているハズだった。
けど、どうだろう……
残った“法務執行人”は『ゼロ』
これは蘭子にとっても、全く予想だにしないものだった。
調べてみれば1200人もの集団はたった一人に壊滅されたらしい。
蘭子は情報収集用にアジトに乗り込ませた緑の鳥を手に乗せる。
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