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「…………」
地和はなにも言わず、照準を一馬に合わせた。
「因みに軽く合わせると、滅封解生相放開(メツフウカイショウソウホウカイ)」
十字を切るようにして放たれたものが一馬を容赦なく襲った。
「おわあああああ!!!!!」
一馬は避けきれるはずもなく、大爆発を受ける。
「……な、なるほど……こいつはスゲエ……」
一馬はから笑いをしながら思わず呟く。
「分かっていただけたみたいで結構。俺はいつでも君の命を狙ってること忘れないで」
地和は不気味な笑みを一馬に向けながらそう言った。
(……あいつ……更に性格悪くなってねぇか……)
(ボクもそう思う……)
顔は平然としていても一馬も黒太郎も心のなかでは双方、ガクブルだった。
(主よ……大人気なさすぎでは……)
(なんのことだか分かんないねぇ)
グリムの注意に耳すら傾けない地和だった。
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