第2話 ハートブレイカー

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そこへ又携帯が音楽を奏でる。 登録外時の着信音。 那智は耳を澄ましながらも、携帯を手にすることなく布団に潜り続けた。 ―着信音が切れる― 那智「…… (切れた? どうせ間違い電話でしょ?)」 那智がそう思った後直ぐ、又携帯から登録外時の着信音がなる。 何度か辛抱強く、苛立ちながらも無視し、携帯がピタリと鳴り止む。 那智「(やっと止まった……)……」 モゾモゾと布団からやっと顔を出し、那智は泣き腫らした目で携帯を開いた。 ぼんやりと霞む視界に、同じ番号からの着信履歴と、更にはCメールが送られてきていた。 那智「? Cメ」 那智は恐る恐るとCメールを開いてみる。 “摩耶川 那智君、君にコンタクトを取りたい。今すぐ10分以内にM駅に来てくれ” 那智「名指し!! こわ!! 恐すぎ!!」 那智は怯えと驚愕に突っ込みながら携帯を手放す。 ―その時。―
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