~一章・生誕と云う罪~

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†††††††††††† ~四年後~ 双子の片割の“唯” と名付けられた少女が 屋敷の廊下を歩いていた。 「お嬢様、おはようございます」 「うん!おはよっ!!」 少女の明るい笑顔は 従者の間では天使のほほ笑みと言われるほどだった。 少女は、一つのドアの前に立ち 押さない体には重いのか ゆっくりとドアを開ける。 「うんしょ」 そして少女は部屋に入る。 「おはようございます おとうさま、おかあさま」 「おはよう、唯 まだ眠そうな顔をしているぞ?」 部屋の中にある長いテーブルの 一番奥に座ってる父であろう男性が 少女に挨拶をする。 「ほら唯、これで顔を拭きなさい」 「ありがとう、おかあさま」 唯から見て左側に座っていた おそらく母であろう女性に ハンカチを貰う。 「それでは、夕食を食べようか」 男性が食事を促す。 「は~い」 ††††††††††††
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