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僕は物心ついたときから
この薄暗い部屋のいた。
この小さな窓から見える景色と
この部屋の薄暗い風景だけが
僕の世界、
此処に来るのもリンクだけ、―
「あなた、だぁれ~?」
―のはずだった。
「…………」
誰か来た?
そんなわけないか、
此処に来るのはリンクだけ、
これは僕が人と関わりたいから
聞こえてくる幻聴、なんだ…
修は唯の声を幻聴として
捉えたらしく、黙りこむ。
「ねぇ~、聞こえてる~?
無視しないでよぉ~」
しかし、幻聴でも何でもない唯は
お構えなしに修の体を揺する。
「…ッ!?
君は……誰?」
そこで、ようやく修は
唯が、いる事を実感する。
「私ぃ~?私は唯だよ~」
「ゆ……い…?」
修は突如現れた少女に
呆然としながら少女の名を呼ぶ。
「うん?」
これが双子の
最初の出会いだった。
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