~一章・生誕と云う罪~

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老人に報告内容を聞かれ 思い出したように報告する。 「あ、はい お子様は無事生まれになりました」 それを聞き男性は安堵する。 「そうか、よかった…」 「しかし…」 男性とは裏腹にメイドは うろたえた様子で言葉を濁す。 「どうした?」 老人はメイドに言葉をせかす。 「あの、お子様は二人で…」 「何だと?それはまことか!?」 老人は急に落ち着きを無くし 何かを呪詛の様に呟く。 「………、………ッ」 「お父様?どうしました?」 男性は老人に声をかける。 「忌み子、か……」 「…ッ!?」 老人の呟きに男性は驚き メイドは無言で頷く。 「忌み子…、そんな……!?」 男性は少量の涙を浮かべる。
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