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老人は男性に声をかける。
「行くぞ、何にしても
子には会わなければなるまい」
「…はい」
老人の言葉に男性は頷き
自らの妻と子がいる部屋に向かう。
††††††††††††
「この子は、何という……」
老人は顔をしかめ
呻くように声を出す。
「しかし、なんだ…?この子は…
黒髪、黒眼、魔眼が二つ……
双子という事でも忌みされるというのに。」
老人が双子の片方を見て
悲しみの声を漏らす。
「この子はきっと
多くの人から非難される…
その前に、いっそ楽にしてやったほうが…」
「お父様!!」
男性が老人に否の声を上げる。
「少し、場所を移すぞ…」
老人は男性に
共に部屋を出るように促す。
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