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台に立っているのは校長。
髪のように伸びた髭や髪は白髪で、威厳を漂わせている。
耳がとがっている所を見ると、エルフ…それも、人間と交わっていないいわゆる『純系』のエルフだ。
台の下に立つ教頭も同じで、どうやらこの学園には純系エルフの教師が多いようだ。
この学園は、クラスごとに制服の色が違うため、まだ制服を支給されていない。
なので、周りの生徒は皆、ほとんど私服を着ている。
まったく、こういう時はスーツを着ようぜ?
……まぁ、俺らも私服なんだが。
★☆★☆★☆
俺は小泉(こいずみ) 空也(くうや)。
妹の蒼井(あおい) 黎(れい)と共にこの学園に入学した。
俺達には秘密がある。
人には…「人間」には言えない秘密だ。
俺達は所謂『神』の力を持っている。
その力は強大で、あるものは恐れあるものは敬うだろう。
しかし、神にも守るべき法はある。
それは、『人間に神の存在を知られてはならない事。』
過去からのしきたりで禁忌とされているため、俺達は神である事を絶対に隠しとおさねばならない。
ちなみに、神は自分で自分に名前をつけられる。
故に何も考えずに名前をつけ、後に苗字が違
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