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待てど暮らせど彼らはトイレの中で談笑し続けています
「いつまでいるの…」
泣きそうになりながら待っていました。
けれど、ふとその会話に耳を傾けると
「なはやちきなわたぬむなきはきははひははふは」
「さかちなはゃらははいにふひはひはふ」
と、訳の分からない言葉を喋っていたのです。
何人もの声だったので最初は気付きませんでしたが、明らかに日本語でもないし、英語でもないような感じでした。
私は急に気味が悪くなってうずくまってしまいました。
その途端に談笑の声が急に大きくなりました。
「ひにやたやりかむたなひひにふひふふふ」
「あおなはたゆめにきのひははひはは」
よく聞くとかなり気持ち悪い話し声と笑い声でした。
逃げ出したい気持ちでいっぱいになったとき、不意に声がなくなりました。
私は一目散に個室から飛び出して、、、、、
逃げ出そうとしたのですが、ダメでした。
個室から飛び出した途端、たくさんの背の小さな人達に待ち構えられていました。
小学生の私より背がやたら小さいのに、顔は皆大人でした。
皆、無表情で私を凝視していました。
不気味で不気味で、私は脂汗をかいて立ち尽くしてしまいました。
すると、彼らは一斉に訳の分からない笑い声をあげました、無表情のままでした。
私はそこで気絶して保健室で目覚めました。
気が付いて先生に声を掛けられ、号泣したのを覚えています。
今では、あれは妖怪かなにかだったのかな、と勝手に思っています
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