5人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
私には、"親友"と呼べる人がいない。
所詮うわべの"友達ごっこ"だけ。
そこから出ると、残酷な"いじめ"がある。
だから私は"友達ごっこ"を続ける。
私は、中学生の時にいじめにあっていた。
"少し可愛いから"と
機嫌を少し損ねただけで。
クラス中に…いや学校中に。
でも、その子は寸胴で、デブで、可愛いくなくて…
力で女の子たちを押さえつけているような子だった。
デブ子以外の子がいじめに来るとき、決まって"ごめんね、あの子が怖いから"
という目で見てくる。
たまに、小さな声で「ごめん」と聞こえる時もあった。
結局、デブ子は力でねじ伏せているだけだった。
中3の頃には、デブ子に人をまとめる力はなく、友達も居なくなっていた。
でも私は、もう心が壊れていた。
もう、遅かったのだ。
.
最初のコメントを投稿しよう!