もりいの

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「うぉー!さむーい!」 結局こんな深夜に近くの土手に二人できてしまった。 寒くてどうしようもない俺をほったらかしでくるくるまわったりぴょんぴょんはねてるけいちゃん。 なんか、けいちゃんって子供みたい… 昔からだけど、きゃぴきゃぴとはしゃぐけいちゃんを隣でみてると自分がしっかりしなきゃって思う、ほら、なんかけいちゃんって勉強できるおバカさんだから。 「りゅうちゃーん!ほら、寒いでしょ、こっちおいで!」 笑顔で腕を広げるけいちゃんは、きっと自分のがしっかりしてるとかおもってるんだろうなぁとか思いながらけいちゃんに思いっきり抱きついてみた。 ぎゅっ 「けいちゃんのが冷たいじゃん、はしゃぎすぎ。」 「いや、そそそ…そんなことな……ないって!」 寒さのせいか、耳まで真っ赤のけいちゃんに俺がつけていたイヤマフをつけてあげた。 「うわっ…あったかい…」 なんか猫みたいな表情、こんな可愛いけいちゃん、誰にもみせたくない! 「ほらっ、そんな寒そうな格好して!マフラー貸してあげるから、おとなしくして!」 俺のマフラーをグルグルに巻きつけたら、けいちゃんの小さな顔はすぐに半分くらい隠れてしまい、大きな目をクリクリとさせて、すこし驚いた顔をしていた。 でも、すぐに笑って「りゅうちゃんのにおいー!」とかきゃっきゃし始めて、やっぱりけいちゃんは子供みたいだ。
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