第1話

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ビービービービー… 「…うるさいな…」 鳴神は目覚まし時計を止め、ベッドから起き上がる。 「そういえば今日は始業式か。またつまんない日常の始まりだな」 西暦98XX年…世界が二足歩行型ロボット、レギウスを開発して以来、世界は戦闘機や戦車に代わり、レギウスを使い、世界は守られていた。 主人公の名は鳴神 龍牙。成績優秀、身体能力も高い文武両道の男。 だが… 「つまんないな…」 パンを食べながら1人朝食を採る。 鳴神には友達と呼べる人がいない。 鳴神の両親は病気にかかり、去年亡くなった。 だが鳴神は両親の死はあまり気にしていない。 「そろそろ時間か」 鳴神は素早く食器を洗い、制服に着替え、身支度を済まし、外に出て、家の鍵を締め、学園へ向かった。 … 鳴神はいつも朝早くに家を出る。 理由は朝早くの学園に人がいないからだ。 鳴神の家から学園までは徒歩で行ける。 鳴神が学園に着き、外にクラスと名前が書いてある紙が貼られた掲示板を校舎の入口付近で見つけ、鳴神は自分の名前を探す。 「2-Bか。知ってる顔はいないな。まあ俺に友達なんていないし…誰も俺に興味はないだろうな」 鳴神は1人呟くと教室へ向かった。 鳴神が通う学園、私立リジェネ学園。 私立リジェネ学園…そこは授業はもちろん、温水プール、食堂、など設備が良い学園…だが1つだけ他の学園とは違う事がある。 それは、通常授業にレギウスと言う学科が有ることだ。 レギウスとは世界で初の巨大二足歩行型ロボットの事で今はレギウスを使って建造物を製造したりしている。 リジェネ学園ではレギウスの操作や点検、内部構造の説明、そして模擬戦を行っている。 鳴神は2-Bの教室にたどり着くと窓際の一番後ろの席に座った。
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