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鳴神はいつも通りに窓際の席に座ると新入生歓迎会までの間、寝た。
…
「あの…鳴神君?」
「ん?誰?」
鳴神は目を開き、顔を上げると遠藤先生がいた。
「遠藤先生ですか」
「皆さん既に体育館に行きましたよ」
「え…でも確か新入生歓迎会って…」
新入生歓迎会とは文字通り新入生を歓迎する会で毎年新入生歓迎会は体育館でパーティーが行われているのだ。
「とにかく、鳴神君、来なさい」
遠藤は鳴神を連れて体育館へ向かった。
…
「はぁ…つまんない」
鳴神は溜め息を吐き、小さな声で呟く。
遠藤は体育館に着いてすぐにパーティーに参加した。
「さて…と、これからどうするか」
鳴神はどう行動するか考えた。
(よし、帰ろう。今日は確か新入生歓迎会のみだったはずだ)
鳴神は帰ろうと体育館を後にした。
その次の日の放課後…
鳴神は教室でいつも通り素早く帰り支度を済ませて帰ろうとするが、
「鳴神君、ちょっと…」
遠藤が鳴神を呼び、2人は廊下に出た。
「なんです?」
「鳴神君、明日レギウスの学内トーナメントが有ること…覚えてる?」
「ええ…覚えてますよ。確か二年生から強制参加…でしたね」
「そう…ちなみにパートナーはいないの?レギウスは男女2人でないと乗れないよ?」
「分かってますが…相手がいませんね…」
レギウスは1人乗りではなく2人乗り…しかも男女2人でなくてはならないのだ。
「そう…ちなみに明日の学内トーナメントに参加しないと退学だそうよ」
「随分と極端ですね…」
「話はそれだけ。じゃ」
遠藤は鳴神の下を立ち去る。
鳴神(別に退学でも構わないが…まあ明日の学内トーナメントに参加しなきゃなんか言われるな…やるか)
鳴神はそう考えると家に帰った。
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