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「………で話しってな、に?」
その場に胡座かいて座り、アレスを後ろから抱き抱える。本人も俯いているが嫌がっている様子はなく、顔を赤らめているが俺の胸に小さく背中を寄せている。
「ついに丁寧語を止めたね、まぁ別に構わないけど」
♂さまもその場に腰を下ろして俺と向き合うように座り込んだ。
「さて、じゃあ早速本題に入るけど灯春くん、転生してから自分の名前を名乗ったかい?」
「あそういう事か、まだ自分からは言ってないな」
「そう言えばまだ名前を聞いてなかったな」
「地球での名前は旗士島 灯春だよ、アレスちゃん」
「で、今は名無しのご……危ね、名前がない状態なんだろ?それで最初に名乗った名前が本名になると」
「ご名答、で、どうする?ちなみにあっちの世界では今の名前はかなり珍しがられると思うよ」
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