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森へ入った男は拓けた場所を探し奥へ奥へと入っていく。
しばらく歩き、辺りの雑草が腰の高さにまでなった時
ブワァ...
突風まではいかない強い風が吹いてきた。
男は風上の方へと少し忙しなく足を進める。
数十秒歩くと男の視界が急に開けた。
差し込む日差しが目に染みる。
眩しさに目を細めた先に男に見えたのは上半身をあらわにして剣を振りかぶっている青年の姿だった。
その逞しく引き締まった身体には無駄な筋肉など何処にもない。
『スカイレット様っ!ここにおられたのですか!!』
男が大声を出しながら青年に近づく。
どうやらこの青年こそが男の尋ね人、スカイレットらしい。
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