記憶-キオク-

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気まずそうに聞く山本に微笑む俺 普段こんな顔しないから10代目や周りにいた、ハル・笹川・リボーンさんなどがビックリしている 「ご…獄寺さん?」 ハルを見ると、いつも通りだったから、コイツは山本の記憶から外れては無いな… 俺は山本を見て言った 「俺は、お前と関わりはない。ただの一般人だ…」 10代目達は目を丸くする 「昨日、運ばれてくるの見てな…ちょっと気になっただけだ」 言い終わった瞬間、舌を噛む 俺は山本の記憶からいなくなる事を決めた ……決めたはずだったのに… 1つ1つの嘘の言葉を発するだけで、涙が出そうになる …やっぱり、俺は山本の記憶からいなくなる覚悟、本当はなかった 忘れて欲しくなかった …でも、これで山本が好きな野球ができるようになるなら。 「じゃ…な…」 「…あ!ちょっと待って!」 「…何?」 「ありがとうな!」 俺は目を見開く “ありがとう”だって? やべぇよ。俺マヂで今、絶対泣きそうな顔してる 「だって、心配して見に来てくれたって事だろ?…だから、ありがとうな!」 「っつ…」 もう我慢できねぇ! 涙が出てきちまう!
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