3人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
『実家』
それは、かつて家族というものが唯一安らげる場所であり、家族が必ず帰る場所でもあった。
親にとっては苦労しながら生活した思い出、子供にとっては幼少を過ごした思い出が染み付く場所。
そして、今という時を生きる場所でもある。
そこには不思議な懐かしさがあり、家族の思い出の貯蔵庫とも言えた。
ーーー時は流れ、西暦3000年。
たび重なる戦争により、地球は変わってしまっていた。
家族のさまざまな思いが『実家』の中で交わされる中、もう一つの新たな要素が、時の流れの中で生まれることになる。
それは、攻撃と防御。
外部からの脅威に対抗する自己防衛。
それは、『実家』の要塞化だった。
最初のコメントを投稿しよう!