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僕にとって、達成感とは欠かせないものだ。
ミッション
自分の中で任務を決め、達成させる。
そうすることで、自分を高め、同時に達成した時の高揚感を得る。
いや、まだ自信のない12歳の僕では、そうすることしかできなかったのかもしれない。
しかし、いつしかそれが癖になってしまい、面倒くさがりな姉ちゃんは僕のその癖を利用するようになってしまった。
「サトルー!!」
いつの間にかアイスを食べ終え、ハッと飛び起きた姉ちゃんは、東側の窓を指さして声を上げる。
「どうしたの?」
先ほどの声とは違い、何かを見つけたかのような声だ。
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