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セーサイが動くたび、喉から高い声が洩れた。
こんな声……知らない。
今まで自分でも聞いたコトがないような声だった。
「セーサイ、セーサイっ!」
「可愛いな、蘭は……」
ヘンになってしまいそうで、オレは懸命にセーサイにしがみついた。
セーサイの白い肌はうっすらと桜色に染まっていて、うっとりするぐらいに綺麗。
胸が熱くて、
身体も同じくらい熱くて。
泣きたいくらい、幸せ。
セーサイと出会えて、本当に良かった。
オレは“大好き”を噛み締めながら、何度もセーサイの名前を呼び続けた──……。
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