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都が宵闇に包まれて、すっかり人気がなくなった頃──。
私はこっそりと例の子鬼を自分の屋敷に招き入れた。
なぜ拾ってきたかというと、理由は二つ。
まず、放置して都の住人に危害を加える可能性を案じたからだ。
屋敷に置いて間近で見張っておいた方が効率がいい。
そしてもう一つは……この子鬼に興味を惹かれてしまったからだ。
腹が減ったと言いながらも、人間を喰らう気はないという。
鬼のくせに、食欲の対象となるはずの私のことを好きだとも。
一点の曇りもない澄んだ眼差しや偽りのない笑顔は私の心を惑わせる。
どうしてか、可愛くて仕方がないのだ。
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