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「あわわ」
俺は慌ててその手を離す、ラッキーだけど喜べん。どうすんの俺。
「へぇ、人の妹に手ぇだすんだぁ。しかも姉の前で」
何とも表しにくいオーラを纏ながら笑顔でこちらを睨む女性が居るじゃないですか。
「…えっち」
そして隣の娘は頬を赤らめてこちらをチラチラ見てるし。
「えっと、あの、その」
俺がおろおろすると前にいた女性はふるふるとしていた。こ、殺されるぅ。
「ぷ、あははははぁ。そんなにうろたえなさんなって。そこで寝てる雪も悪いし」
「は、はぁ」
さっきまで出ていたオーラはなく穏やかな雰囲気だった。
「なんでこんな所で寝てたの?」
そう女性が聞いてきた。
「休憩しようとして公園に来たは良いんですが、ベンチがなくて。」
「草村で休んでいるとついうとうとしてきて、寝てしまったと」
「はい」
「この辺は結構寒いから寝てると、凍死しちゃうかもだから気を付けなよ」
まじかよ、寒いとは思っていたが、そこまで寒いとは。
「で、雪はなんでその子の隣でねてたのかなぁ?」
「…暖かかった」
「「んな理由で寝るなぁ」」
二人してつっこんだ。
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