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麗凪(まな)と付き合い始めてもう9ヶ月。
彼女から別れようと言われたことがない。
だが笑顔を向けられると申し訳ない気持ちになったり馬鹿な女だと感じたりする。
彼女を苦しめていることは自覚していた。
「ねぇ匡は何が食べたい?」
「餃子」
「えっと、具は?」
「ホタテ」
麗凪はひるんだが「春巻に変更してホタテ使う方がやりやすいんだけど」と俺の反応をうかがった。
「あのさ文句言いたきゃ言えよ。買い出しは俺が行くし」
「一緒に行きたい。ホタテは餃子に使ったことないから自信ない」
彼女は俺がどう答えるか不安そうだった。
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