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「わかった。普通の餃子にしよう。ホタテ入りのはよく考えたらシュウマイだな」
「作るのに時間かかるよ?」
「食べに行こ、餃子」
「え、でも私、着替えるなら待たせちゃう」
「あー、それなら俺が焼けば食べれるの買ってくる」
「スーパーなら私も別に着替えないから行く」
この時点でまだるっこしいやりとりにため息がこぼれた。
麗凪は別に我が強いタイプではない。
どちらかというと人に合わせる方だ。
彼女は俺に使いっぱしりをさせるのはよくないと思うのだろう、「よろしく」と言わない。
俺はその遠慮を逆に面倒に感じる。
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