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「何かいわなけりゃならんことがありそうですね~」
申し遅れた。僕の名前は三原井賢治。毛玉の名は東海斗だ。
毛玉が答える。
「ゴメンナサイ。でもなにも壊してないから。」
小学生かっとつっこみたくなるがここで乗れば相手の思うつぼだ。
「そうゆー問題かっ。
勝手に人の部屋にはいるな。」
一つ引っかかっていたことがあった。コイツどうやって入ったんだろう。いやな予感がする。恐る恐る聞いてみる。
「お前どうやって入った。」
海斗はにやっとして(毛玉のカモフラージュはもう外していた)、針金を取り出した。
これはまさかピッキ…
「鍵、あいてた。」
コイツの相手をした僕がアホだった。鍵をしてないのも迂闊だったが勝手に入る方が悪い。
部屋に入って今度こそ鍵をかけた。これで安心だ…扉が怪獣と戦っている音がする。
「開けろ~話があるー」
10秒ほど無視する。
まだたたいてる。仕方がない。ほんとに用事がありそうだ。
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