新学期

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「はあ……」 今日で何回目だろう。 わからないぐらい私は、学校にむかう間に溜め息をついた。 みんなは楽しそうに登校してるけど、私はそんな気分にはなれない。 なんで、こんなにも悩まなければならないんだろう。 私はなにもしてないのに、どうして。 これも、今日だけで何回考えたんだろう。 溜め息をつく度に、同じことを考えている。 他の人からすれば、どうしてそんなことで悩んでいるのか、と言われるようなことで、私は悩み続けてる。 早く、今日という一日が終わりますように。 そう願った瞬間、後ろから走る音が聞こえてきた。 快活そうな、元気な足音。 もう何年も、私はこの音を聞いてる。 この足音を聞くたびに、私は少し元気になる。 あと少ししたらは、私は名前を呼ばれる。 私の変わった名前を、元気に呼んでくれる。 私は、その友達に名前を呼ばれるのが好きだ。 元気そうに、可愛らしく呼んでくれる、友達が大好きだ。 早く来ないかな。 だんだんと近づいてくる足音に耳を澄ませていると、私の後ろでピタリと止まって、元気に声をかけてきた。
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