確認

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「えっと、戸波由羽です。真雪がいつもお世話になっております。ふつつかな……じゃなくてっ」 「由羽さんって面白い人なんだねっ。真雪ちゃん!」 失敗した……。 「ん? ただの変態だよ?」 「ちょっ! へんっ」 「類は友を呼ぶんだねぇー」 「あははー美優ってばぁ」 ……なんか、サラッと結構傷付くこと言われた気がする。 「ははっ……あの、美優さん? 今日は本当にあたしも来て良かったんですか? ご迷惑じゃなかったです?」 「そぉんなことないよー。真雪ちゃんのお友達なら大歓迎っ! それに、たくさん集まったほうが楽しいじゃない?」 美優さんは、そう言って片目を瞑ってみせた。この仕草が似合う人はそう居ないだろうと思いながら、そんな美優さんに、同性ながらもドキリとした。 「あ、ありがとう。どんなもの用意すればいいかわからなくて……これ……どうぞ」 初めてホームパーティに呼ばれ、何を手土産にすればいいのか分からなかったあたしは、花を手渡した。料理は失礼かと思い、美優さんは花が好きだと真雪に聞いて決めてみた。
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