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『静かに!私は、ターゲット以外は、殺さない。』
次にキャーという、悲鳴が聞こえた。
それは、ギドムの近くにいた、娼婦のものだった。
ギドムのからだは、二つに切られていた。
エレーヌは、少女を見た。
『悪いが、この娘。
私が連れて行く。
それでも、渡したくないものはいるか?』
みな、一斉に首を横に振った。
『では、この娘。
エレーヌが、つれて行く。』
エレーヌは、少女を肩に担ぐと風のように消えていった。
ところが、これは、ギドムの芝居だった。
死んだギドムは別人だったのだ。
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