最終章 全てがハッピーエンド!……………あれ?

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いや、しんみりしている場合じゃない! 「じゃあ、俺は<投影>の準備してくるな。世界中の空に映すから魔力を結構使うかもしれないしね。」 「あ、うん、頑張って!」 「おうよ!空見ててくれよ!」 後ろは振り向かずにヒラヒラと手を振って俺は自室に戻った。 ~東の町/ スートイ/宿屋/自室~ さて、<投影>の準備をする前に真也の方はどうなってるのかな? 【佐藤真也の動向 今は宿屋さんでお休みtime!頑張りすぎちゃったかな?大夫気持ち良さそうに寝ているよ!君は寝なくてもいいのかな?そうかい!大丈夫ならいいんだよ!お疲れっした~】 ……………………うん、もう突っ込む気力すら沸かないや。突っ込みどころ多すぎて。 と、いうか、今は寝ているのか。なら、魔王の城に突っ込むとかしなくて済みそうだ。 さてさて、指輪外してみるか………… 【スッ…………ブワッ!ガタガタ】 おぅ!?これは酷すぎる!魔力の波動で少し空間が揺れだした。 1つはずしただけでこれとか………あと四つあるんだけど!? このくらい魔力があるなら、世界中の空をスクリーンにするのは余裕だな! さて、水晶だけど、俺が勇者時代に取っておいた特殊な水晶が異空間にしまってあるはずだけど。 【ゴソゴソ】 ……………お、あった! 俺の昔いた世界、トラスに比べて、この世界の人々は、属性というものに縛られ過ぎていて、便利さが足りない気がする。 ふむ、そんなことを考えているうちに水晶に魔力を込めるのが終わってしまった。 丁度朝日も登り始めたし、いい頃合いだ。 あと、3時間位待てば真也も起きてくれるだろう。
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