最終章 全てがハッピーエンド!……………あれ?

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『もう、どうせもう最大の僕を失った時点で我の敗北は決定じゃ。後は殺すなり好きにするがいい』 魔王が戦意喪失したので、後は勝者によるお説教の始まりだ。 『殺しはしない!アンタを殺すことでアンタの放った魔物達に殺された人達は喜ぶと思うか?俺は思わない!これは俺の独断だし、死んで行った人達に失礼かもしれない。そんなのは分かっているけど、殺しはしない。アンタには今まで殺してきた分償いながら生きてもらう!』 一応、水晶の映像はここで切っておく。 と、同時に俺は、現場へ急行した。 「だが、我が居る場所はもう…………」 「そんなの、作ればいい!一からコツコツやってこそだろうが!」 俺のときもそんな風に言ってもらいたかったなぁ……………… 「だが…………」 まだ渋っている魔王に対して真也は………… 「なら、こうしよう!オレと使い魔契約してもらう」 な……………やっぱり、この映像を切っておいて大正解だった。 中には彼女のせいで大切な人をなくした人も居るんだから。 後で偽の映像を流せば、万事解決だ。さて、あとやることは…………… あ…………ユークを忘れていた。 【シュン!】 ~魔王城/エントランス~ そこに着くと、キィンキィンという金属音がいくつもの聞こえてきた。 ユークがまだ戦っていた。 この戦いの終わりを告げるものはなく、ただお互いに消耗しきるまで戦おうとするだけであった。 「オーイ!よく聞けお前ら!魔王が敗れた!勇者の勝ちだ!」 言いながら俺は全員に電気を浴びせた。そう、全員に…………… 「何故我まで!?」 「悪い悪い、少し悪戯したくなっただけだよ」 「おぉぉぉ…………ここまで戦った我を誉めずあまつさえ攻撃するとは………!」 あ、やべぇ…………怒ってるかも……… 「い、いや、そんなことよりアレだほら、魔王の間で魔王と勇者が大変なことになってるかもよ?」 使い魔契約って大変なことだよな……… 「なぬ?それを早く言わんか!魔王様!直ぐに行きますぞ!」 あ~あ……………行っちゃったよ…………
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