最終章 全てがハッピーエンド!……………あれ?

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気を取り直して大通りに出てみると、屋台やら、大道芸人やらがずらーっと並んでいた。 内容を見てみると、定番の物から、よくわからないものまで揃っていた。 「おう!アンタ見かけない顔だな!まぁ、寄っていってくれや!ウチはオークの串焼き屋だよ!」 歩いていくと、人の良さそうなおじさんが話しかけてきた。てか、オークって魔物だよな? 「魔物って食えるのか?」 「ハハッんなことも知らねぇのかい?さては貴族様のところのお坊ちゃんだな?よし、おじさんが丁寧に説明してあげよう」 そう言って、おじさんは張り切って説明しだした………… 「いいか?魔物はそもそも、悪い魔力の影響を受けて突然変異した動物なんだ。で、その魔物から悪い魔力を抜き取ってやれば、美味しいお肉の完成ってわけだ!」 「悪い魔力ってどうやって抜き取るんだ?」 「ああ、それはな、血抜きしたときに一緒に出てくるんだ。まぁ、それでも肉の内側にも魔力が残っているけど、それは食べると魔力を吸収できるんだ」 「へぇ~そっかそっか…………じゃあ、俺からもお礼に6本串焼きもらうね。」 「毎度あり~60銅ね」 「はいよ丁度ね」 俺は串焼きを受け取って一口食べてみた………………うまい! 外はカリッとしていて、中は溢れんばかりの肉汁!美味すぎる! 「うん、確かにこれは美味しいわね」 「…………うま♪………」 「なかなか美味であるぞ!」 「ええ、確かに美味しいです」 「うんうん、これは止まらないね」 そんな調子でブラブラしていると、フェンさんに出会った。 「あれ~?レイくんじゃん!どうしたのこんな所で!」 ふむ、今は魔法を使って姿を変えているみたいだね。 「いや、どうしたもこうしたも、パレードがあるっていうので、すっ飛んできたんですよ。それよりフェンさんこそどうしたんですか?そんな逆若作りなんか「それ以上言ったら…………ね?」すいませんでした」 「分かれば良いんだよ。それよりも後ろの女の子達は誰?」 「あたしも気になるなぁ~恋人とかだったら承知しないよ?」 「いや、そんなんじゃなくて俺のお世話になってるギルドのギルドマスター代理さんだよ」 「初めまして、おじいちゃんが引退したから私が現ギルドマスターね。それにしても、皆可愛い子ばかりで、レイくんは簡単に落ちちゃうでしょ?」 「(それがそうもいかないんです)」
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