最終章 全てがハッピーエンド!……………あれ?

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フェンさんを中心として俺を抜かして円陣が組まれてしまったので、状態的には、完全に蚊帳の外で、声が全く聞こえない。 ~side out~ 「(御主人様、私達がアプローチしているのに全然気付かないんですよ)」 コソコソ……… 「(うむ、淫夢を見せても、次の日にはケロッとしていたり)」 コソコソ………… 「(抱き付こうとしたら頭を押さえられたりね)」 コソコソ……………… 「(…………………頭撫でて………もらえない………)」 コソコソ………………… 「(アタシはすり寄ってるのに、避けられたわ)」 コソコソ…………………… 「(なかなかガードが固いようね)」 コソコソ……………………… 「「「「(はぁ~)」」」」 ~side レイ~ お?何か皆でため息をついて会議は終了したみたいだ。何を話していたか気になるところだが………詮索は止めておこう。 それよりも、 「お~い、そろそろ歩き始めないか?パレード終わっちまうよ」 話を中断させられたからか、皆が俺を睨んできた。 「「「「はぁ~………」」」」 で、また溜め息ひとつ。 トボトボと後ろから元気がない6人が着いてくる。 まぁ、楽しいガールズトークを邪魔されて腹が立つのはわかるけどさ、でも、何で元気がなくなるんだ?歩きながらでも会話くらい出来るだろうに。 「ほらほら、そんなに元気がないと、せっかくのパレードが楽しくなくなっちまうだろ?」 「「「誰のせいだとおもってるの!?」」」 え?俺何かしたか?してないよな、うん。 なのに俺を責め立てるってのはあまりにも理不尽ってもんじゃないのかい? そんな理不尽さに耐えつつのらりくらりと過ごしてもう空の赤く染まる時間だ。 ずっと食べ歩いたり、駄弁ったりしている最中、後ろに着いてきているスティアに声をかけられた。 「あのっ!ご主人様にお話があります!ここだとアレな内容なので、お部屋にお邪魔してよろしいでしょうか?」 ん?急に改まってなんだろう?まぁ、拒む理由もないし、 「んあ?まぁ、別に俺は構わないよ。じゃあ、この後夕飯を宿で食べて、その後聞くよ」 「はい……………………」
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