最終章 全てがハッピーエンド!……………あれ?

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~宿屋/自室~ 楽しい夕飯が終わり、少し重苦しい感じの雰囲気を出しているスティアが俺の部屋に入ってきた。 そして、俺とスティアの二人で床に正座で向かい合っている。 「単刀直入にお聞きします。ご主人様はこの世界からもと居た世界に帰られるんですよね?」 「ん?あぁ、そうだな」 「凛ちゃんは向こうの世界の人ですし、ユティさん、ユウちゃん、リリィさんは使い魔なので向こうの世界に行けますよね?」 「あぁ、そうだな」 「この世界の住人である私は向こうの世界に行けると思いますか?」 「ん~………考えたこともなかったな………」 「私だけ置いてきぼり、仲間外れなんて絶対に嫌です!“私と使い魔契約してください!”」 そうだよなぁ…………そうしないといけないよなぁ…………イヤイヤイヤ!何考えてるんだ俺!?冷静に考えろ!……いや、でも、お願いされたら、ねぇ?………って、ちょっと待て俺!彼女の自由を奪うつもりか!?…………いや、でも、お願いだし…… 【ブチッ!】 あれ?何か切れた。 「さて、使い魔契約しようか。で、どっちが主人かな?」 「う~ん…………私が主人というのもなかなか………でも、私の我が儘なので、私は僕でいいです」 「そうか………じゃあ、契約に何をすればいいのかな?」 「……………スです………」 「うん?よく聞こえないよ?」 「ですから、私とキスをするんです!」 「………っと、こんな感じかな?ゴメンね、俺も初めてだからやり方わかんないけど」 「ほわ~…………ハッ!これで私は貴方の従順な僕になりました。なので、精一杯可愛がってくださいね。では、私はこれで失礼しますね」
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