第二章 これから…

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そんなこんなで、食事会も終わり、王様に応接室に呼び出された。 ~ディレク城/応接室~ 「いよいよ、約束の2日目だな。用意はいいか?まぁ、意見は聞かんがな!」 王様がそれでいいのかよ?いいんだろうな……………… 「まぁ、別にこれと言って用意することもないし、いつでもどうぞ」 「おぉ、そうか、では、今から部屋に戻り荷物を持った後、馬車に乗るがよい。真也殿に別れを告げておくようにな」 そうして、二十分後に馬車小屋に集合ということになった。 いった通り、準備することは無いので、真也の部屋に向かった。 ~ディレク城/真也の部屋前~ 真也の豪華な部屋の前にたつと、俺への扱いの悪さが浮き彫りになるようだった。 【コンコン】 とりあえずノックをしてみると、奥から声が聞こえてきた。 「はいはーい?」 【ガチャ】 ドアが開き、中から真也が出てくる。 「お?どうした?」 「ん、いや、そろそろこの城から出てくからさ。挨拶をと思ってな」 真也は驚いたあと、少し残念そうな顔をして言った。 「え?もう行くのか!そっか………………元気でな」 「あぁ、まぁ、元気でな」 これが今生の別れと言うわけではないので、言葉は少なかった。 で、時間も迫ってきていたので、途中に出会うメイドさんに今まで1日お世話になったお礼と、馬小屋までの道を聞きながら進んでいき、ようやくついた。 ~ディレク城/馬小屋~ そこにつくと、既に二人の男の兵士が居た。 「ん?おお、なかなか早かったなっ!て荷物はないのか?」 「えぇ、いきなりこの世界へ来たんで、荷物は有りません。それよりも、あなたたちが俺を運んでくれる人ですか?」 「ん?ああ、そうだ、感謝しなさい」 「そうだぞボウズ、おじさん達も忙しいんだからな!」 二人とも銀の鎧に銀のヘルメットのフル装備で顔もよくわからない。 疑問も残るところだが、魔物が出たら守ってくれるということだろう。これなら道中は安心していいかもしれない。 「さ、おじさん達にはあまり時間がないんだ。早くいこうぜ」 ここでのそのそやっていてもしょうがないので、馬車に乗り込むことにした。
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