第二章 これから…

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しばらく歩き続けると、頭の中に念話が響いた。 『そのおなごは主の妹君じゃな?ふむ、少し話もしてみたいものよのう。どれ、召喚してみい?』 ふむ…………まぁ、いきなり出しても良いものか………………? 「ちょっとこれから俺はちょっと変なことするけど、目を瞑っててもらえるか?」 「え?別に良いけど………………」 凛が目を瞑ったのを確認し、使い魔を召喚する。 濃い紫色の魔方陣が俺の目の前の地面に現れ、発光した。 「我が眷族よ、姿を現せ!<サモン・ユティ&リリィ>!」 光がおさまると、二人の美少女が 「ふぁ~!ようやくお呼びだしね!」 「うむ、外に出るのはいつぶりかのう?」 「え?え?誰?この人達!?」 「あぁ、すまないな、紹介が遅れた。このちっこくて可愛いのが使い魔リリィで………………」 そう言いながら、俺はリリィの頭に手をやる。 「誰がちっこいじゃ!このたわけが!」 そう言ってリリィは俺の手を弾いた。 「で、同じく使い魔の、薄紫の髪で、目がつり上がってるツンデレがユティね」 リリィと同じように頭に手をやる。 「ツンデレって何よ!?」 そう言ってリリィは俺の足を踏みつけた。 「本当に使い魔なの!?なんかさっきから突き放されてばっかりだけど!?」 「おいおい、妹の前でくらいかっこつけさせてくれよ」 「ふん、訳のわかんないこと言い出すあんたが悪い」 「そうじゃな」 調子に乗った罰だろうか、みんなの態度が冷たい。 「あ、あの、あたしは鈴村 凛っていいます、よろしくお願いします」 「あぁ、うん、よろしくね」 「うむ、こちらこそじゃ」 そうして始まるガールズトーク……………………
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