第一章 発端…

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「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 【ガバァ!】 はぁ、またあの夢か………………しばらく見ないから、もう見ないと思っていたが、クソッ! あぁ、もう!ベッドがビショビショ………………最悪だ! いきなりイライラしていて申し訳ない。 俺の名前は鈴村 零(すずむら れい)という。 何の因果か、とある世界、“トラス”といったか? そこで召喚魔法とやらで、呼び出され、数々の魔物と呼ばれる魔力に侵された動物たちを殺して周り、魔王を倒した。 が、結局魔王を倒しても、今度は俺のことを魔王だと世界中が言い出した。 そんなこともあって、注目を浴びれば、裏切られたときの反動が大きいことに気がついた俺は、目立たないようにこの二年間を過ごしてきた。 【ピンポーン!】 友達の、佐藤 真也(さとう しんや)が迎えに来たようだ。 「ほら、お友達呼んでるわよ?」 「うん!分かってるよ母さん!」 下の階に降りると、母さんがパンを焼いて待っていた。 「じゃあ、一枚貰ってくね!行ってきまーす!」
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