第三章 ギルド

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~依頼主の家~ 【コンコン】 ノックしてみる。 この世界には、チャイムというものは、存在しないようた。 【ガチャ】 お、出てきた。 「何の用だい?」 いい人そうなおじさんが出てきてくれた。 「あ、すいません、ギルドの依頼で来ました。」 「おお、あれね、困ってたんだよ!では早速いこうか。」 おじさんは、自分の家の、裏側まで歩いていったので、着いていくことにした。 ~依頼主の家(裏)~ 「ここだよ。」 と言って連れてこられたのだが、なるほど確かに2M程の大きな岩がある。 魔法の<レビテーション>を使えばやれんこともないが、このおじさんが危ない。 「すいません、ちょっと時間が掛かりそうなので、1時間位したら戻ってきてもらえませんか?その頃には終わらせておくので。そうそう、この石って壊しても大丈夫ですか?」 「ん、構わないよ。じゃあ、頑張ってね」 そっか、壊しても良いなら、話が早い! おじさんが何処かへ行った後、早速準備に取りかかった。 まずは周囲の人に感知されないように、自分ごと岩に結界を張る。 「さて、始めますか。」 そう言って、俺は右手の親指の指輪を外すと、周りに魔力がほとばしる。 「壊すとなると………………やっぱあれか!我、欲する、全ての物を打ち砕く断罪の雷…食らいやがれ!<トールハンマー!>」 俺は、雷でできた槌を降り下ろす。その槌は巨大で、3Mにも達する。 【ズガアアアアアアアアアン!】 俺の放った雷が岩を直撃すると、岩が文字通り跡形もなく砂となった。 この魔法は、建物やら、結界やらを倒壊させるのに役立つらしい。 詠唱に断罪とか入っているのは、たまに処刑にも使われるからだそうだ。 閑話休題……………。 さて、終わったんだが、残った砂の山はどうしようか? んー………………よし、地面に埋めよう! 「我、願う、重き力により、我に仇なすものの動きを止めることを!<グラビティボール!>」 黒い大きな球が、地面に当たり、地面に大きなクレーターを作った。。 本来なら、詠唱通り、足止めにしか使われないが、魔力の込めかたによっては、威力が、10倍、100倍と変化する。 重力で半円に地面が押されて、空間ができる。 そこへ砂を流し込むと、砂の山は無くなり、平地だけが残った。 「よし!依頼完了!」
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