第三章 ギルド

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『主よ…またおなごが増えるのか?』 あ、そうだ!早く盗賊を縛り付けなくては………………。 リリィの不満げな声を無視し、外の盗賊を木に縛り付ける。 ~5分後~ なんとか終わったけど…さて、大岩の有ったところに戻りますか! ~西の町 エスウト/依頼主の家(裏)~ 戻ったら、おじさんがたたずんでいた。 「おお、すっかり無くなっているじゃないか!どうやったんだね?」 「すいません、それは企業秘密なんで…」 言っても信じてもらえないだろうしね。 「で、その少女は誰なんだい?まさか、コレかい?」 と、言っておじさんは右手をグーにして小指だけ上に突き上げた。 ここでもそのサインあるのかよ… まあ、いい、少女に自己紹介するように促した。 「初めまして、私、ご主人様に仕えるようになった、元奴隷のスティア・フィーリングと申します。」 「おお、初めまして、自分はジオンサ・カウノという者だ。農家をしているしがないおじさんさ。」 女の子の名前はじめて知ったぞ…… 俺も名乗った方がいいかな? 「俺はレイ・ラムズスという。さて、自己紹介も終わったし、帰ろうか?ギルドに。そうそう、盗賊たちも連れてかないと…」 「ん?盗賊?何のことだい?」 そうか、おじさんは知らなかったね… 「俺が悲鳴を聞いて、駆けつけると、何者かに気絶させられた盗賊たちがいて、盗賊たちが襲っていた馬車の中にスティアがいて、奴隷だったのを解放したんです。」 と、簡単に説明し、盗賊の気絶してるやつらを見せると 「まさか、本当に元奴隷だったなんてね…」 「とにかく、クエスト達成の印をくださいね。」 「おお、すまんね、はい。できたよ。」 さあ、帰ろう! ~ギルド/エスウト支部~ 「すいません、この盗賊の犯罪履歴とか分かりますか?」 開口一番に俺はそう言った。 「この人たちは!?魔法を使うので、なかなか手が出せなかったダルス盗賊団じゃないですか!どうしたんですか?」 ほんとの事はなすのもなぁ…目立ちたくないし… 「この子が倒してるのを見ました。」 そう言って、俺はスティアを差し出す。 あれ?なんかデジャブか?まぁいいや。 「ほら、激戦の後のせいか服がボロボロでしょう?」 受付のお姉さんは、信じてくれたようだ 「なら、報酬を出すから、服を買ってあげなさい!」 え?俺が?
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