第三章 ギルド

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~エスウト/宿屋 妖精の止まり木~ 「おかえりなさい、お兄ちゃん♪」 妹が玄関先で出迎えてくれた。 「で、その隣のメス猫は何?」 メス猫って…どうしたんだ?急に… とりあえず、今日ギルドであったことを大体話した。 もちろん、力の事は隠して。 「それで、服選びをすることになったから、一緒に来てくれないか?」 「あたしのも買っていいならいいよ」 「お、おう」 よし、決定だな! 『そろそろ我らも外に出たいぞ』 『そうよ!なんでずっと閉じ込められたままなのよ!』 うう…分かったよ… 「ちょっと待ってくれるか?」 準備していた二人に言う。 「「どうしたの?(です?)」」 「ちょっと紹介したい人がいてな…」 「「うん、(はい、)待つ(待ちます)」」 妙にハモるな…………まあいい。 「召喚!ユティ&リリィ」 そう言うと、俺の体から光の粒が出てきて、やがて人の形になる。 光が実体化し、薄い紫髪に赤眼のユティと、クリーム色の髪と、深い紫色の眼をもったリリィがいた。 「紹介しよう、クリーム色の髪をしたのがリリィ、薄い紫髪の方がユティだ。」 この中で俺の力を知ってるのはリリィだけか?もしかしたら、ユティの方も知ってるかも… さて、親睦を深めるために、ショッピングに出掛けるか! 「さて、そろそろ行こうか?」 脇目も降らずに俺は、外へ行こうとすると、凛と、スティアに呼び止められる。 「「ちょっと待ちなさい!」」 だろうね………………………… 「「この二人は誰!?」」 「えっと、その、まぁ、話しながらの買い物も楽しい………………ぞ?」 「「ちゃんと説明してよ(ください)ね!」」
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