第三章 ギルド

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~エスウト/街中~ 確かに美少女を4人も侍らしてたら、珍しいし、羨ましいけど、視線が痛い… しかも、女の子4人で自己紹介かな? 「おいおい、そんな奴じゃなくて、俺らと遊ぼうぜ?」 見ているのが耐えきれなくなったのかゴツい男たち5人が絡んできた。 「え?ボクにそんな趣味はありませんよ?」 よっしゃ!ナイス乗りだ俺! 「いや、おめぇじゃねえよ!そこにいる女どもは皆俺の物だ!」 あ?今なんつった?物?ふざけんな! よし決めた、泣かす。 「だったら、力づくで奪ってみやがれ!」 「ヘッ言ったな?やってやるよ!そうら、かかれぇ!」 「皆離れててくれ!」 そう言って、皆が離れたのを確認すると、結界をはる。 この結界には、効果が二つあり、1つは人が入ってこられなくなるのと、外からこの結界を見ると、見える結界の中身を弄れる。 つまり、俺が本気を出しても、悟られない。 「さあ、始めようか?」 そう俺が言うと、既に一人目が近くにいた。慌てて俺はそいつに回し蹴りをぶちこむ。 二人目は殴りかかってきたので、横に避け、手刀を後頭部の下に打ち込む。 三人目はタックルをしてきたので、アッパーで眠らす。 四人目は魔法を詠唱していた。 「食らいやがれ!<アイシクルエッジ!>」 普通に跳んでかわし、重力も利用しながら、顔面をおもいっきり殴った。 五人目は…あれ?いない…どういう事だ?まさかやっちゃった? 慌てて結界を解くと、そこにはナイフをスティアの首筋に当てている男がいた。 「ハハッ!さあどうする?」 どうしようか?あの外道め… 「まぁ、ちょっと交渉だ!落ち着け、ほら、金がほしいんだろ?」 って、これじゃあ悪役じゃねえか! 俺は自分の足元で魔法を発動する。 「な?ほら、金があれば、うまい飯も食い放題だ、金は大事だよな?あ、そうそう、うまい飯で思い出したけど、ギルドに捕まると、クソマズイ飯を食わされるらしい………………ぜっ!」 ナイフの男の後ろに土の触手を出現させ、奴のナイフを叩き落とした。 「なにっ!?」 「助かったよ、あんたらが、仲間割れをしてくれたおかげで、割りと早く済みそうだ。」 自分やってないですよアピールも忘れない。 そうして俺は、ナイフを持ってた男の股間を蹴りあげると、男はうずくまったままなにもできなくなった。 ふん、思い知ったか。 「お兄ちゃんて強かったんだね」
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