第三章 ギルド

11/18
前へ
/128ページ
次へ
「いや~運が良かった!」 「ハイハイ、そうだね」 くぅ…………… 俺達はショッピングを続けた。当然俺は荷物持ちなわけで… ん?待てよ?亜空間魔法がある! 俺は、亜空間を開き、全ての荷物を押し込んだ。 【パサッ】 なんの音かわからないが、そんなものに構っている暇はない。 「これは………………お父さんの?」 ~エスウト/宿屋 妖精の止まり木~ ん………………んん……………さて、もうやることもなくなったし、寝るとするか! ん、そういえば、亜空間から落ちたものってなんだろう? 【ガサゴソ】 探ってみて気付いた。親父の手帳がない! まぁ、町で落としたんだろう。しょうがない。 明日取りに行こう。 妹に読まれていたら、最悪だなと思い、寝ることにした。 ~sideout~ 【コンコン】 「………お兄ちゃん?寝ちゃった?」 返事はない。 「寝てる…よね?」 【ガチャ】 そこは暗く、レイの寝息が規則正しく聞こえるだけだった。 「灯りは……………携帯でいいか♪」 そう言うと、凛は椅子にかけてあったコートのポケットに手を入れると、 「あは、あった♪」 凛は嬉しそうに言う。 「さて、何が書いてあるかな?あ、これ、お父さんの日記……」 そうして読み終えると、凛が突然笑い出した。 「フッフフ…アッハッハッハッ!じゃなきゃ惚れないよねぇ!なんだ、アタシもお兄ちゃんに惚れて良かったんじゃん!」 そう一人で笑ったあと、凛は嬉しそうにレイに口づけをした。 「じゃあねお兄ちゃん、明日を楽しみにしててね♪」 凛はそう言うと、レイのベッドに潜った。 ~朝~ 「ん…んん…ん?」 なんだこの柔らかい抱き枕は? フニフニと少し遊んでから気付いた。 これは枕ではない、と。 「お、おい!俺の部屋で何やってるんだ?」 「ん…お早うお義兄ちゃん」 なんだか、ニュアンスが違って聞こえた。 「お早う、で、俺の部屋で何してた?」 「ん~…添い寝?」 なんで疑問形だよ。 「そ、れ、よ、り、これ、なーんだ♪」
/128ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1199人が本棚に入れています
本棚に追加