第三章 ギルド

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~王都/門前~ って!まだ出発してなかったんかい! 「ハハッ!久しぶりだな。」 「んあ!?おう!レイじゃねえか!」 「ん~………………せっかく再会して悪いけど、クエスト受けてるから、バイバーイ!」 真也の前を肩をポンと叩き、素通りする瞬間に真也の体にとある札を埋め込んだ。 この札は、埋めるときは痛みも何も感じないが、真也が瀕死の状況になると起動して、魔方陣を張り、そこへ俺が直行できるようになる優れものだ。 「あ、おい、ちょっと待てって…………行っちまったよ……………クエスト?」 ~王都/依頼先~ ここだな…俺は地図に丸をつけられてある所についた。 「すいません、荷物をエスウトから運んできました。」 「あら?ありがとう、何かしら?」 何か…きれいな人が出てきた。 『ふん!妾の方が数倍綺麗だわ!』 いきなり話しかけんなって…なんで張り合ってるん? 『アタシもいるわよ!』 さいで…………………。 「では、ギルドへ帰らせていただきます。あ、そうそう、この依頼書にサインしてくださいね。」 そう言ってサインの催促をする。 「では、お邪魔しました~」 「あ、じゃあね~そうそう、門の外は魔物が一杯だから気を付けてね~」 帰りにそれ言いますか……………? ~王都からエスウトへの道(草原)~ そろそろ日が暮れてきたな…行きも帰りも3時間かかるって…つらっ 『な…なんなら妾がおぶってやってもよいのだぞ?』 『いや、その役はアタシがやるわ!』 あーだこーだと喧嘩している…念話で。 頭がいたくなる……………いろんな意味で。 そして、よくわからない喧嘩を二人が繰り広げていると、獣の唸り声が聞こえた。 近いっ! 【ヒュッ!】 「ガァァァァァァァ」 俺はとっさに手に魔力を込めて、おもいっきりのいつ腹を殴って気絶させた。 形を見ると、ライオンのような奴だった。ただし、メチャでかい……………6M位? どこに隠れてたんだろう? 『へぇーあんたほんとに強いのね。』 んあ?リリィに聞いてないのか? 『いや、聞いてはいたけど、いまいち信憑性に欠けてね。』 『だから言ったであろう?主は強いと。ただ、目立ちたがらずやで、殺さないだけだと。』 『それが変なのよ、なんで力があるのにコソコソするのよ!?』 そこで俺は道すがらユティに俺の勇者時代のことを話した。 「だから俺は目立ちたくない!」
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