第三章 ギルド

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そもそも、幽霊というのは強い怨念がないと出てこれないらしい…なら、この子…ユウはどうなるんだ? 誰かに殺されたとか?まさか!? 嫌な予感を感じ、依頼人に疑惑の視線を送る。 「あんた、この家はずっとあんたのものだったのか?」 依頼人に質問してみることにした。 「いや、最初から空き家だったのを俺が買い取ったのさ。住みやすそうだったしね。」 嘘はついていないようだ。まぁ、念のため、ちょこっと記憶を読ませてもらったが、ここを襲ってるような映像は出てこなかった。。 この人がここに住んでたユウを殺した訳では無さそうだ。 「なあ、ユウ……………君は何処に住んでた?」 「この家…………少し…………あの日のこと………………思い出した…………」 「あの日?よくわからないな、聞かせてくれないか?」 「よくは………………覚えてないけど…………うん………わたしはこの家で楽しく………暮らしてたの………そしたら…………アイツらが…………襲ってきたの……」 アイツら? 「盗賊団………旗を掲げてた…………」 旗が目印の盗賊団?なんだそれ。 「で、気がついたらここにいたと。なら、これで君の心が晴れればだけど、知り合いにその盗賊団潰すように頼むから、一週間だけまってくれ! 」 「うん………待ってる………」 依頼人には悪いけど、この依頼は失敗だわ… 「すいません、一週間だけ待ってもらえませんか?」 「おう、構わんぞ」 出始めた時期が近いね。 よし、そうとなれば、明日から聞き込みだな。 ~エスウト/宿屋/自室(朝)~ 「う………うん……ん?」 なんか、柔らかいのが手にある。 なんだこれふにふにしてて気持ちいい… あ、すごいデジャブ。 ガバッ! 布団をはぐると、そこには、スティアがいた。
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