第三章 ギルド

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~エスウト/宿屋~ 「で、なんでスティアが俺の部屋に?」 「だってご主人様、私のことなかなか構ってくれないじゃないですか!寂しいです!」 そうはいってもなぁ…聞き込みもあるし… 「そうだ!なら、一緒に聞き込みにいくか?」 そう言って俺は準備をして宿を出た。 ~エスウト/街道~ 「あ、すいません!ちょっとお聞きしたいんですけど、この辺で暴れている、旗が目印の盗賊団って分かりますか?」 早速俺は聞き込みを始めていた。 「ん~?ああ、もしかしたら、盗賊団{鷹の爪}のことかな?あそこと関わるのはやめた方がいい。なにせ、魔法を使ってくるせいで、ギルドの方も手が出せないんだ。」 うん、皆おんなじようなこと言うんだよなぁ…にしても、鷹の爪かぁ…なんか、辛そうな名前だね!あと、ギルドに情報があるのは知らなかった! ちょっと探しにいってみるか… ~ギルド/エスウト支部~ 「すいません!ちょっと聞きたいんですけど、鷹の爪って盗賊団分かりますか?」 早速お姉さんに聞いてみた。 すると 「ああ、あの旗が目印の騎士に成れなかったゴロツキ集団のことよね?魔法ばっか使いやがって……………ブツブツブツ」 怖っ!地雷だったみたいだ! 「あの…………そいつら何処にいるのかって分かりませんか?」 「え!?ああ、それならここから少し南にある洞窟を住処にしてるみたいよ?けど、なんでそんなことを?」 うっ!やっぱ理由は聞くよね……… 「いや、友達がそいつらに襲われたんで知り合いに報復してもらおうと…」 「その人は絶対強い人よね!?じゃなかったら、絶対許さないわ!」 そんなヤバイのか? 「当たり前よ!なんせギルドが手を出せないくらいだもの!」 声が出ていたようだ…気を付けよう。 しかし、どうしたもんか…今更俺が行きますなんて言えないしな… 「絶対大丈夫です!なんせそいつはこの間の盗賊潰したやつなんで!」 「え?あれはフェリスちゃんが潰したんでしょ」 「すいません………そいつシャイなんで、名前出すの止めたんです……ただ、報酬もいらないって…………変わり者なんです大目に見てやってください」 「そ………そうだったの………」 ふぅ~説得成功! さて、洞窟か…遠いのかな?もう動き始めた方がいいかも…
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