第三章 ギルド

18/18
前へ
/128ページ
次へ
ふむ……やはり怒ったからといって、人を殺してしまうのは……やり過ぎか…………… 統率者が居なくなったら、混乱もするだろ……ギルドの人呼んで終わりだな 「ふう、さて、終わったけど、どうするスティア?この力恐いだろ?離れてもいいんだぞ?」 できるだけ優しく言ったが、どうなるやら… 「いえ、私は離れません!だってご主人様……泣いてます」 え?と、思い、自分の頬に触れてみると、確かに湿っていた。 「いや、な、泣いてなんか……いや、ダメだ、止まんねぇ…何でだよ!?」 声がどうしても震えちまう… 「それにこれは、同情なんかじゃないです!自分の意思で決定しました!私はあなたと共にいます。それに、帰るところも有りませんしね」 そんな嬉しいこと言ってもらえたのは初めてだ…………… 俺はしばらくスティアの腕の中で号泣してしまった。 ~ギルド/エスウト支部~ 「あ、もう盗賊団の殲滅終わったみたいですよ。俺も残骸だけ見ました。報酬は俺がやってくれた人に払っとくんで、その分出してくれませんか?」 「別にいいわよ。はい、金貨300枚しっかり渡しといてね。あ、そうそう、あなた凄い尊敬されてるわよ?依頼人なんて皆ニコニコしてるし」 うん?なんかしたっけ? 「対応いいし、皆やりたがらない雑用依頼ばかり受けてるから、みたいよ?」 あれ?俺声出してないよね?………読心術? 「ふふ…さぁ、どうでしょうね?」 あ、確定だ。てか、300金貨ポンと渡せるって………信用されてんだな 「さて、ユウの所に行くか」「はい」 ~エスウト/依頼人の家~ 「お、早かったな!で、盗賊団はどうしたんだ?」 「ああ、知り合いが上手く潰してくれたみたいだよ」 「そう………よかった…………」 そういうと、成仏だろうか、ユウの体が突然光だして…………止んだ…なぜ!? 「やっぱ……………今度は…………貴方に……………未練があるみたい…………………契約してくれない?と、いうか…………契約用の…………魔方陣…………描いちゃった………わたし………使い魔でいいから」 な!?足元を見ると、発光していた! 「契約…………完了…………」 俺の魔力が彼女の肉体を構成していく。 そうして、構築が終わった頃には俺の目の前に身長140㎝ほどの、キレイな紺色の髪をした女の子立っていた。
/128ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1199人が本棚に入れています
本棚に追加